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「『男は原始に戻り、己の限界の頂を越えろ!』って言葉に惹かれました」
「そうだよ。堕落しきったこの時代だからこそ、真の男は限界を越え、さらなる頂を目指さなくてはいけない。限界とは、己が勝手に作り出した“限り”の世界。いくらでも低い頂は作れる」
担当の先生はギラギラした目を光らせた。
「けれど、さらなる高い頂を目指す男こそが、我が校が求める生徒なんだ。君にはその素質があるように思える」
「ありがとうございます」
「いやいや、本当のことだよ。見事な下半身だ」
自慢するほどじゃないが、僕だって小学時代から野球を続けてたんだ。
少しは、何もしていないやつらよりは、自慢の引き締まった体をしている。
自分で言うのもなんだが……
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