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ちょっとどん引きの金吾。
どうして?
私は悲しくなって俯いてしまった。
ああ・・・目からビームが出そう、違った、涙が出そう。
「な、泣くなよ、玉緒。」
「だって・・・これ、他にも効能があるのに・・・変なんでしょ?こんなの贈る女の子って。」
「・・・・・・まあ、おまえんち超肉体派家族だもんな。わかった、もらってやるよ。」
「本当!?」
金吾の優しい言葉に、思いっきり勢いよく頭を上げた。
「うれしい!金吾、大好き!」
「お、おう。」
まだ、手にヘチマたわしを持ったまま、金吾はちょっとひきつったまんまだったけれど。
告白してよかったー!
「じゃあ、今夜から使ってね!そしたら、早く効果が現れると思うから。」
「え、何だよ、それ。さっきの、風邪ひかないとかそーゆーのだろ。」
健康にいいから、うん、それもあるけど。
父や兄が、私の作ったヘチマたわしを愛用してくれているもう一つの理由。
「だんだん、同じくらいになってくるって言うのよ。」
「は?」
「だから、私が作ったヘチマたわしね、一番太くて長くて大きいのから奪い合いになるの、父や兄たちに。」
「・・・太くて・・・長くて・・・大きいの・・・って、え、まさか!?マジ?」
何を驚いているのかしら。
金吾ったら、自分が握っているヘチマたわしと私を交互に見たりして。
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