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「同じくらいになんのか?こ、これと?こんなぶっといのと?」
大きいよねー、金吾には実は一番大きいのをあげたくて、家族に内緒にして隠しておいたんだ。
だって、幼稚園のときのプール遊びで、着替えてる最中の金吾のを見たら、なんかちょっと落花生っぽくて。
まさか今でもその大きさってことはないだろうけど。
「どうかな・・・使ってくれる?」
「お、おう!今夜から毎日使う!サンキューな、玉緒!」
喜んでもらえた!ああ、作ってきてよかった!
「え、えっとね、いつかお嫁さんにもらってくれたら、毎年新しいの作ってあげるね?私、ヘチマ作りもヘチマたわし作りも得意なんだ。」
「もしかして、これよりでっかいのも作れんのか?」
「運がよかったら出来るかもね。」
すっかりヘチマたわしを気に入ってくれた金吾。
私たちは、手を繋いで屋上から校舎内に入った。
今日はすっごく幸せだから、注意事項を告げるのは止めておこうっと。
使うの止めるとね、最初のときの大きさに戻るどころじゃなく、その半分くらいにまで縮んじゃうって。
だから、いつまでも一緒にいようね、金吾!
大好き!!
終.
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