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鵺森権兵衛の企て
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この章は、オトナの人に読んでもらって、わからないところは、どんどんオトナの人に質問してね!
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その建物は、古く、今にも壊れそうな面持だった。そして、この建物の中には、9人(?)の従業員が住んでいる。
異世界の子供たち8人が、この「パラダイス」で共同生活をしている。子供たちの提案により、冒険するダンジョンを作ることになった。鵺森権兵衛は、自分の研究のために、子供たちを半誘拐状態にしてしまっている。
そのお詫びとして、楽しくて厳しいこのパラダイスで、有意義な時間を過ごして欲しかったのだ。そして子供たちの願いであるものを次々と造っていった。森や山、児童公園サイクリングロード、憩いの森、川、海など、元々何もなかった空間に、子供たちのパラダイスを建築した。
まず、大きいものは、遊園地。これは比較的簡単だ。鵺森の研究機関の科学力により、実際の物体を小さくコンパクトにまとめ、持ち運ぶことのできる技術開発に成功した。先に出した、川や海、山も同様である。物質としては、宇宙ゴミや隕石を使用している。広大なものとなるため、地球の資源は極力使うことを避けた方がよかったのだ。
「宇宙もきれいになって、いいんじゃなぁーい!」と、言うことであった。このようにして作った遊園地は、近日、納入することになっている。
しかし! 子供たちは、「冒険できるダンジョンが欲しい!」とせがんできたのだ。子供たちの願いを叶えるため、鵺森は彼の所有する研究所の粋を結集させ、資源を使わないテーマパークの製造に成功した。「触れるホログラム」を作り上げたのだ。この技術開発により、ほとんどの開発はプログラムミングによるものだった。専門のプログラマー1,105人(中二病?)を導入し、基本となるものは、ほぼ完成した。そして、子供たちにレクチャーするため、ダンジョンのショップである、「パラッショ」を先行導入し、説明会を開催することになった。説明を行うのは、鵺森本人である。
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