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「でもね、私が本当に大きなお世話をやくのは、ここからなんですよ?」
「?」
どういう…意味だ?
「どうぞ、お入りください。」
ガチャ…
「な…!」
オレは驚きのあまり
その場で固まってしまった。
「ゆ…弓池…!?」
入ってきたのは
クラスのマドンナ「弓池みのり」だったのだ。
「それ…」
弓池がちょっと申し訳なさそうに
オレの手元を指さした。
「あっ…!」
弓池の体操服袋を握りしめたままだったオレは
慌ててそれを弓池の机の上に置いた。
「ち、違うんだ、これはその、コイツが無理やり…!」
言い訳しようとしどろもどろになっていると
「アイツ」が妙なことを言い出した。
「さて、弓池さんをお招きしたのは他でもありません、あなたにある『ゲーム』に挑戦して頂くためです。」
「ゲーム…?」
「はい。今から私が言うルールにのっとって、ゲームをクリアして頂きたい。そうすれば、クリア報酬として弓池さんのこと…
抱かせてあげます。」
!?
コイツ…
何言ってるんだ!?
そんな夢みたいな…
い、いや!
現実離れしたこと、
叶うわけ…
「あ。ちなみに抱く、というのは、もちろん抱きしめるだけではありませんよ。男女の性交のことです。」
!
こ、こいつ…
バカか!!
オレは思わず
弓池の方を窺った。
弓池は終始無表情で
何を考えているのか
イマイチ読み取れない。
「ご心配なく。弓池さんは、私の指示通りに動きます。」
!
「そう…なのか?」
コクン、とだけ頷く弓池。
ま…まじか?
まじなのか!?
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