第1章

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「でもね、私が本当に大きなお世話をやくのは、ここからなんですよ?」 「?」 どういう…意味だ? 「どうぞ、お入りください。」 ガチャ… 「な…!」 オレは驚きのあまり その場で固まってしまった。 「ゆ…弓池…!?」 入ってきたのは クラスのマドンナ「弓池みのり」だったのだ。 「それ…」 弓池がちょっと申し訳なさそうに オレの手元を指さした。 「あっ…!」 弓池の体操服袋を握りしめたままだったオレは 慌ててそれを弓池の机の上に置いた。 「ち、違うんだ、これはその、コイツが無理やり…!」 言い訳しようとしどろもどろになっていると 「アイツ」が妙なことを言い出した。 「さて、弓池さんをお招きしたのは他でもありません、あなたにある『ゲーム』に挑戦して頂くためです。」 「ゲーム…?」 「はい。今から私が言うルールにのっとって、ゲームをクリアして頂きたい。そうすれば、クリア報酬として弓池さんのこと… 抱かせてあげます。」 !? コイツ… 何言ってるんだ!? そんな夢みたいな… い、いや! 現実離れしたこと、 叶うわけ… 「あ。ちなみに抱く、というのは、もちろん抱きしめるだけではありませんよ。男女の性交のことです。」 ! こ、こいつ… バカか!! オレは思わず 弓池の方を窺った。 弓池は終始無表情で 何を考えているのか イマイチ読み取れない。 「ご心配なく。弓池さんは、私の指示通りに動きます。」 ! 「そう…なのか?」 コクン、とだけ頷く弓池。 ま…まじか? まじなのか!?
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