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0(最終章の幕開け)
アタシ・こずえは、潮来市での結婚生活が破綻した後に子供が産めなくなってしまったことが明らかになりましたので、女の幸せをあきらめてひとりぼっちで暮らして行くことを決意しまして40代を生きて行くことにしました。
アタシは・こずえは、1995年に生まれて来ましたが出身地も本籍地も分からない…いいえ、覚えていないかも知れませんが生まれたふるさとなんて最初からなかったのだと思っています。
アタシが生まれて来た家は、ホイト小屋(こじきの家)だったと思います。
なぜならば、アタシの家は家庭内がギクシャクしていましたので、両親がしょっちゅう大ゲンカばかりを繰り返していましたし、父親が気に入らないことがあれば職を転々としたり、離婚と再婚ばかりを繰り返していましたので、本当の家族ではなかったのでありました。
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