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オレは決断した。
一時間ほど、
美波の仕事を見てやって、
遅めに退社した。
それから、
直接カオリのマンションへ向かった。
マンションに着いたのは、
9時少し前だった。
これでいいんだ。
確かに勇気がいる。
こんな夜分に訪ねる事が非常識だということはわかっている。
カオリはドアを開けてくれないかも知れない。
それならそれで諦めよう。
それがカオリの答えなのだから。
エレベーターに乗って、
カオリの部屋の階で降りる。
廊下を歩いて、
部屋の前に立った。
心臓が高鳴るのはどうしようもない。
インターフォンを押す指が震えた。
「はい、
どちらさまでしょうか?」
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