古びたピアノの前で
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それに比べて私の声は、低くてしゃがれたような重苦しいアルト声で、正直、彼女の軽々しくて爽やかな感じの美しい声がうらやましかった。 私の声は、練習すればするほど、どんどんと疲弊しガラガラになり、しわがれていったが、彼女の声は対象的に、より生き生きと輝き、よりつやつやと潤っていたのだった。 (もしかして、私は彼女が怪我をしたことを喜んでいるのではないだろうか?彼女の声がうらやましかったのだろうか?)
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