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その中に佇むものを見つけるのに、
そうかからなかった。
赤い髪と白い衣服を風になびかせ、
ただただ立っている。
私はその人にゆっくりと
自分が近づいていることに気付いた。
段々とその人影は大きくなり、
それが女性だと分かる。
彼女の表情までは分からないが、
ぴくりとも動かなかった。
やがてずっとその女性を眺めていると、
どこからか動物たちが現れた。
それは象だったり、キリンだったり、
リスだったり、鹿だったり………
動物園にいるような動物たち……
それらがゆっくりと彼女の背後から現れ、
横一列に彼女の後ろへ並んでいく。
その景色は荘厳で、私は息を呑んだ。
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