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「離して」
キッと睨み付けるように仁に視線を送るけれど、さらに鋭い瞳を向けられていることに気づいて、くっと息が詰まりそうになる。
「ムカつく」
「え?」
「おまえムカつくんだけど!」
そのまま怒りをぶつけるように、一気に距離を詰めて唇を重ねてきた。
「ん……やっ!」
それを振りきるように首を左右に振って離れようとするけれど、仁はしつこくそれを追ってくる。
それでもあたしも負けられないと手足もバタバタと動かして抵抗する。
そしたらさらに仁の怒りに火をつけてしまったらしく。
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