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冗談混じりに言った言葉だと気づいたけれど、あたしはあり得ないほど頬を真っ赤に染めてしまった。
「ど、ど、どっちって、何がですかっ!」
それでも慌ててそれに答えようとしたけれど、自分でも何を言っているのかわからなくなってしまって。
「俺と仁、どっちの方がイイカラダだった?」
なんて、凪さんは笑いを堪えながら訊いてきた。
「し、知りませんっ! ……もうっ、凪さんの馬鹿っ!」
あまりにも恥ずかしすぎて凪さんに『馬鹿』なんて言葉を投げつけて、そのまま逃げるように寝室から出てしまった。
そんなあたしに、凪さんはまた笑っていた。
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