第1章  訓練開始

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隊員「君達、2人とも優秀そうだと、    聞いていたんだけどねぇ、    君達は何をやっているんだ!」  訓練後に隊員のもとへと行くとすぐに、 声を荒げて怒鳴られた。  リクとライはきょとんとした顔をして、 隊員を見ている。 隊員「はぁ・・・、   まだ君達が怒られる理由がわからないのか?   生きるか死ぬかの訓練をしているのに、   のん気な顔をして、鏡をみてみるがいい、   そんなんでは、すぐに死ぬ、   他の奴らを巻き込んでな、迷惑だ!!   お前達は死ぬ為に訓練をしているのか!」  心の奥底に響き渡る、低い声で諭すように 怒鳴られる。  びくっと肩を揺らす。   威圧的とか、殺気立ったものを感じ、 冷たい汗が背中を流れる。体は硬直し、 喉がからからだ。 「確かに、基本ばかりでは退屈だろう、  たが基礎が出来ない者に、戦闘における  勝利はない!基礎は体を作り守り、そして、  戦闘での応用力をあげる。守る者のため力を  付ける、その為の基礎だ」  あまりの声の大きさに、遠くからこちらを 見ている人が見える。  心の中を見透かされた  簡単に考えていた・・・  自分達は大丈夫だと  こんな訓練やる意味ないと・・・  死なないし、守れると?    隊員の言葉を遠くに感じながら 考えていた、これからどうするか? この先の事、あまり考えてこなかったなぁ、 皆が行くからとか、やらなきゃならないから だとか、仕方なしみたいな気持ちがどこかに あった。              
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