第1章  訓練開始

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(3)罰  隊員 「初めての者がいるので説明すると、訓練所で訓練生が撃つBB弾を、かわしながら、罰1回につき15分逃げ回る。BB弾もあたると結構痛い、当たらないよう気を付けることだ。では、訓練所に移動!」  リク達は訓練所の中に移動する。そこには、ライフルやいろいろな銃を構え、的を狙う訓練生がいた。  隊員 「罰組、集合!!笛を吹いたら訓練場の中を、弾を避けながら走れ!罰1回につき15分、次の笛が鳴ったら終了、罰2回組は10分休憩後、もう1回だ!では、始める」  ピッー  8人は一斉に走り出した。  建物・一般人・子供そして、狙撃対象に見立てた板が、動くその中を走り続ける。    ビシッ!! 足に痛みがはしる、よろけながらも壁に隠れ、弾が乱れ飛ぶその中へまた走り出す、今度は、腕、太股そして、ヘルメットにも何度もあてられる。  ピッー  やっと1回目が終わった。体を見るといたるところに、小さな痣が出来ていた。疲れた体を引きずり、飲み物を貰う。もう一度笛がなる。残りは5名に減った。  一回目と何かが違う、ただよう雰囲気が、本番そのものだ。5名は走り続ける、 的にならないように!  ピッー 今回は数発しか当てられなかった。やっと終わったぁ。疲れが溢れ出る様に、じわじわと体力を削る。  隊員 「では、2人は私についてこい。」  リクとライは、隊員の後をついて行く。そこには、寝湯があった。  隊員 「これを飲んでから、ここに30分寝ていろ、時間になったら声を掛ける」  リク・ライ 「「了解しました」」  リクとライは言われるまま、少し草臭い、薄緑色の少しぬるっとしたぬるま湯の中に、足をいれ横になる。傷が少し痛んだ。  何故か、うとうとと、眠くなって寝てしまった。だいたい30分がたったころ自然に目が覚めた。  隊長 「30分たったぞ、着替えて次の訓練へ行くように!」  体を起こすと、傷の痛みも、疲れもとれていた。  リク 「え?」  あれほど疲れていたのに、怪我だって・・・
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