第1章

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レジゴンの実家である蕎麦屋が、 なぜだかそこには見える。 相変わらずオンボロだけど、 俺が子供のころから既にボロかった。 暖簾は、 やっぱりかかっていない。 そうと分かっていても、 中は気になる。 ガラス越しに店内が見える出入口まで迫ったが、 そうすると気のせいなのか、 古くはないと感じた。 どうせ誰もいやしないと、 引き戸の前に立つ。 そういえば、 あの日も10月15日だった。
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