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「今日は川越祭りだんべ」。
隣に座る相手は返事すらしない。
だけど俺は、
そこにいるもう一人がレジゴンの母ちゃんだということを当然のように分かった。
それにしても、
いつもの二人は笑っているイメージがあっただけに、
どうしても受け入れ難い。
あの切り出し方もそうだったが、
どこか二人とも奥歯に詰まったものを、
それがなんなのか分かっているけど、
あえて口にしないような雰囲気だった。
それでもレジゴンの親父がまた言葉に出す。
「二人とも、
何があってもうちらの子供には変わりねぇだんべ」。
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