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◇◇◇
「りーんー!」
「何?」
「……何でそんなに冷めてるの?」
「じゃあ逆に訊くけど、彩葉は何でそんなにテンションが高いの?」
「テンションが高いわけじゃないもん。どうしていいのかわからないだけだもん!」
凪さんに仁とちゃんと別れられたことを話した翌日、あたしは自分のアパートに帰って来た。
久しぶりの一人の生活はとても寂しいもので。
といっても凪さんのアパートにいるときもほとんど一人だったんだけれど、凪さんの匂いというか凪さんの生活感が溢れている場所だからというか、どこか一人を感じさせない雰囲気だったから、自分のアパートに戻ってきたら一気に寂しさが溢れてきてしまったのだ。
特に年末年始が一人だったからかもしれないけれど。
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