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◇
「よし、帰ろうか」
「……はい」
お店を出て駐車場に停めてある車に乗り込む。
結局晴希さんも一緒に帰ることになったから、晴希さんに助手席を譲ってあたしは後部座席に座ろうとしたら、なんだかしらないけれど晴希さんがにやりと笑ってあたしを助手席に突っ込んだ。
ああ、これは確実に勘違いされている。
まあいっか、と思いながら、凪さんと晴希さんの二人が楽しそうに話しているのをBGMにしながら、あたしは窓から流れる景色を眺めていた。
そしたらあっという間に晴希さんのアパートに着いてしまい、気づけば二人だけになってしまった。
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