380人が本棚に入れています
本棚に追加
けれどふと思い立つ。
「ごめんなさい、ちょっと、眠くて」
ここで寝たふりをすれば何も話さなくてもいいのではないかとつい嘘をついてしまった。
そんなあたしに凪さんは眉を下げた。
「ごめんな、俺が引き留めたから」
申し訳なさそうにそう言うと、髪をくしゃりと撫でてきた。
その仕草にどっきーんっと大きく鼓動が跳ねた。
ただ隣にいるだけでも心臓がやばかったのに、触れられたりしたらもうどうしていいのかわからなくなった。
やっぱりあたしは凪さんのことが好きなのかな?
最初のコメントを投稿しよう!