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晴希さんには感じなかった胸の高鳴りを激しく感じてしまったからか、違うと思っていたのに、もしかしたら好きなのかもしれないとしか思えなくて。
シートに背中を預けながらふいっと視線を窓の方に向けて目を閉じた。
ほんの数分で着く距離だからこのまま耐えなきゃ。
そう思っていたのに、心臓は痛いくらいにどきどきと走りっぱなしで。
隣に座っているだけでこんなにどきどきし続けているなんて、晴希さんが言っていたように、あたしは凪さんのことが好きなんだろうな、とあたしの中で結論が出てしまった。
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