恋心

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「会いに行けばいいでしょ?」 凛に凪さんへの気持ちを打ち明けて、そういう寂しさを話したら、毎日のようにこう言われている。 「……そう、だけど……」 「お店に行けば店員と客なんだから、別に気持ちがバレるわけでもないんだし」 「……」 凪さんへの気持ちは自覚したけれど、それを伝える勇気はまだなくて。 だって仁の言う通り、凪さんはあたしだけに優しいわけじゃなくて、誰に対しても同じように接している。 あたしが特別だなんてことはないんだもん。
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