第一部

5/5
前へ
/6ページ
次へ
雄二 「監督、おつかれっしたー!」 か、監督!?それに、カイトって…。 よく見ると、ウオレンジャーがレンジャースーツを脱いで、よく知っている顔が現れていた。 「海斗?何やってんの、あんた…。」 「緑子、おめえ雄二兄から聞いてねえのか?俺たち、エイケン(映画研究会)の映画の撮影に駆り出されて、バイトしてたんだ。“アーケード戦隊 ショウテンガイジャー”ってやつ。でも、まさかヤオレンジャーが緑子だったなんてな!休みの日に何してるかと思えば…。それはそうとおめえ、演技うめえな!才能あるぜ!俺が言うんだから、間違いねえ。そんで、小道具や特殊メイクもホンモノみてえですげえしよ。」 「え?そうだったの?お兄ちゃん、お金に目が眩んで…。っていうか今日って学校休み!?あ、今日って祝日じゃん…。もう退学かと思ったわ…。」 監督: 「え~?緑子ちゃんとカイトちゃんは知り合いだったの?どうりで息がぴったしなわけね~。どう?ふたりともこのままエイケンに入らない?今度はふふ、恋愛ものなんてどうかしら?ふたりはとてもお似合いよ!」 海斗の顔が赤くなる。わたしはとっさに海斗の顔面をヘチマで殴る。 「何考えてんのよ、アンタ!」 海斗: 「うん、いいパンチだったぜ…、ガク。」 監督: 「オウ、ナイスパンチ!またアクションをご希望なのね、わかったわ!」 …もうひとり、殴らなければならぬものがいる…。 「お兄ちゃん…どこ?」 海斗: 「雄二兄ならさっきここに…、あれ?いないや。」 「海斗、いや、ウオレンジャー!いっしょに怪人アマクサスを倒しに行きましょう…。」 海斗: 「オウ!」 こうして、天草緑子もとい、ヤオレンジャーとウオレンジャーたちの戦いは続く。 って続くの?これ…。 第一部 完
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加