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yasuが、提言をした。
「片寄ってますけどね。ですが、必要なのは知識でしょう? クリエイターとしては、あの知識は必要でしょうし」
何がネタになるかは判らないと、つらつららが言う。
「でも、大丈夫? 自衛隊辞めてから10年くらい経つ筈だし、それに私達を狙った黒幕も判らないよ?」
ねたふりの言うのは、嘗てTNTの能力をデータ化する為に狙った一味の事。
「それすらも解決出来てないのに、防犯アドバイザーって……。本当、大丈夫ですか?」
白井の心配も、尤も。
「あれ以来、此方に接触は在りませんが……。嵐の前の静けさ、ですかね」
サングラスを指で押し上げ、ダサイノが不安を掻き立てる。
「だからこそ、でしょうか。大っぴらに顔を出せば、向こうから何らかの接触が在るやも知れません」
やはり、yasu。
こうした事に、頭の回転が早くなる。
「先ずは、田嶋さんの引き入れ。ああ、銀さんは?」
「そのうち、連絡が在るかも知れませんから捜すだけは捜して置きましょう。メールアドレスは、以前と、同じでしたかね」
空メールを送信するが、そのメールはメーラーデーモンとして返ってきた。
「直接、赴いた方が早そうです。行きましょうか?」
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