0人が本棚に入れています
本棚に追加
教室の戸を開けたら、そこには賑やかに話すクラスメートの姿があった。
僕も教室に入ろう、そう思った次の瞬間僕は壁にぶつかった。
だがそこには何もない。
混乱している僕にクラスメートは気づいていない。
明らかにおかしい。
すると、チャイムが鳴った。
先生が来ると日直が号令をかけて礼をした。
いつも通りの時が進んでいた。
ただそこには僕がいない。
そんなことを考えているうちに一時限目が始まった。
一つ気づいたことがある。
皆には僕が見えていないのだ。
皆には見えないということは、半幽霊状態なのだ。
こんなことを考えていてもしょうがないし、家に帰ろう。
昇降口に着いてスニーカーに履き替えて出ようとすると、また壁にぶつかった。
さすがにイラついた。
「なんで僕がこんな目にあわなきゃならないんだ!」
僕がそう叫ぶと女の子が保健室から出てきた。
「うるさい!!」
その女の子は僕にそう言った。
最初のコメントを投稿しよう!