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次の日。
教室の戸を開けたら、
そこには
また
私の机が
なくなっていた。
今日は
チエもまだ来ていない。
クラスメイトたちの好奇の目にため息を一つついて
ゴミ捨て場に行こうと
階段を降りる。
そこにちょうど
チエとダイキが現れた。
「あゆちゃん、おはよー」
くったくのない顔で笑うチエ。
「おはよー…」
私の様子がおかしいのに
2人ともすぐに気づいた。
「…あゆ、どーした?」
ダイキが怪訝そうに聞いてきた。
「うん、ちょっと…。また、私の机、家出しちゃったみたいで。」
冗談めかして言ったのに
チエの顔色がみるみる変わっていく。
「あゆちゃん…!」
今にも泣き出しそうなチエの頭を
ダイキがゆっくり撫でながら
「あゆ、オレらも行くよ。」
2人が
ゴミ捨て場までついてきてくれた。
「許せない…。誰が、こんなこと…!」
チエが目にいっぱい涙をためながら言った。
「チエ、大丈夫だから。心配しないで。こんなこと、ずっと続くとは思えないもの。犯人もそのうち飽きるでしょ。」
つとめて明るく言う私に
「あゆ、なんかあったら、ちゃんとオレらのこと頼ってくれよ?」
ダイキが心配そうに
言ってくれる。
「うん、大丈夫。ありがとう!」
結局この日も
ダイキが机を教室まで運んでくれた。
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