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「チエ、もう大丈夫だよ。きっと犯人も何かの気まぐれだったんだよ。
もう何もしてこないでしょ。」
心配そうなチエをなだめて
私たちは捜索を打ち切った。
「チエー、今日はどうする?」
放課後、ダイキがいつも通りチエを迎えに来た。
「ダイキ、私もう大丈夫だから、今日はチエと帰ってあげて?」
チエが口を開くより先に
私が言った。
「あゆ、本当に大丈夫?
ていうか、一緒に帰るか?」
ダイキが心配そうに聞いてくれる。
「本当に大丈夫だから!この後ちょっと予定もあるし、今日は2人で帰って!」
「でも、あゆちゃん…」
渋る2人を無理矢理帰らせた。
それからしばらくは
何事もなく、毎日が過ぎていった。
そして
それからちょうど一週間。
学生がみんな下校した
夜の校舎。
あゆの机は
また
ゴミ捨て場へと運ばれているところだった。
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