7人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
姉が見つかったのはそれから2年後
犯人はお金を要求して来て両親もお金を渡した
直ぐに姉は帰ってくると思ってたけど犯人は何度もお金を要求してきた
それでも姉は帰って来なかった
両親は帰って来ない姉の罪の擦り付けをして離婚
何度のお金の要求に父の会社も倒産して、漸く姉が解放された
通常では有り得ないケースに世間でも有名になった
何度もお金を渡さなければ直ぐに解放されたのでは?TVや雑誌で叩かれた
再会した時の姉の姿は綺麗な着物を着てて印象的だった
とても監禁されてた子供には見えなかった
だけど、姉の目は死んでいた
私の事など覚えてもいなく、直ぐに病院に連れて行かれ入院する事になった
姉の引き取りをどちらも拒否したからだ
「あれから10年……何も話してくれないけど……やっと笑ってくれたのよ、未来ちゃんの写真を見て」
「写真?」
「えぇ、高校入学の時の写真」
両親は離婚して私は親戚の叔母に引き取られた
罪の意識からか姉と同じ顔の私をお父さんもお母さんも避けるようにしてて自ら叔母の家に行った
……私も事件の事を忘れたかったのかも知れない
犯人も2年間の監禁について話す事無く刑務所で自殺した
最初のコメントを投稿しよう!