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「目がハートになってるよ」
忍の呆れた声を右から左に聞き流し、運ばれてきたビールに口をつけた。
アレ以来、恋愛はしていない。
仕事に全てを費やしてきた。
もう彼氏なんていらない。
ううん、男なんていらないんだから。
開始から一時間経過してみれば、驚く程の人数になっている。
5個上から4個下までの地元の仲間が集まっていた。
フッティーに在籍していた仲間が、中心となり同級生を呼び込んだのが、こんな大所帯になった元らしい。
「で、忍は彼とどーなったの?」
結婚を申し込まれている。って聞いたのは4月の頭。
「あー。アレとは別れた」
「へぇ?」
「だからね、別れたの」
「なんで?」
「……気持ち良くないから」
「……」
言葉を失った。
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