先輩?
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「ま、ゆっくり探そうね」 忍は私の目をみて、そういった。 私はその目から逃げるように、視線をそらした。 「ん?……アレって」 逃げた視線の先には一人の男性。 見たことがある人。 ううん、見たかった人がいた。 「みっくん先輩だ」 「あ、本当だね。良かったね、はるか」 忍は私にだけ聞こえる声でそう言い、グラスの中身を空にした。
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