16065人が本棚に入れています
本棚に追加
「はるか先輩、今夜ご飯行きましょうよ」
振り返れば、子犬の様な瞳が私を見つめていた。
「はぁ……あのね、ココは学校じゃないんだから先輩って言わないの」
「え~何でですか?ボクからみたらはるか先輩は先輩ですよ?」
当たり前の様に、私の横に座り込みデスクに顎を乗せる。
クリっとした瞳に、柔らかそうなパーマっけのある髪。
「あ、またサボってる。部長に言っちゃうよ」
私の前に座る今井さんの口からいつもの言葉が聞こえる。
「今井さんはいーの。ボクは今はるか先輩とお話ししてるんだから」
「はいはい。瀬戸さん、困ってるじゃん。口説いても無駄なのに。いったいいつになったらそれに気づくの?」
「え~何言ってんの?ボクはまだ本気じゃないんだから」
いつものくだらないコミュニケーション。
最初のコメントを投稿しよう!