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カーテンの隙間から漏れ入ってくる朝日は弱く、外の天気が窺い知れる。昨日はなんだかんだ言って相当疲れていたので、帰ってくるなり絡んできた妹やら姉やらを完全無視して寝てしまった。さらに言えば服すら着替えていないのでちょっと汗臭い。
「はぁ、お風呂入ろ」
激しく降る雨の音を聞きながら、私は替えの下着を出して洗面所へと向かう。下り階段の途中の窓から見た外は冷たく、私の気持ちを暗くさせる。雨はあまり好きじゃない。足とか濡れるし髪とかぼさぼさになるし。何より嫌なのはずっと傘を差さないといけないということだ。あれ意外と面倒なんだよねぇ。
一階に下りるとリビングには顔を出さず直接洗面所に入ったが、その間ずっと雨が地面に当たる音しか聞こえなかったことに違和感を覚える。いつもなら姉やら妹やらが騒いでいてもおかしくないのに。
「ま、どうでもいっか」
そんなことより今は早くお風呂に入りたい! 汗でべたべたな髪をどうにかしたい! と心の中で勝手に叫び、うきうき気分で浴室に足を踏み入れる。
「あれ? 誰か先にお風呂入ったのかな?」
床や壁が少し濡れてるし、浴槽にはお湯が張ってある。シャンプーの匂いも若干残っている。この匂いは姉の方かな。いや妹のだろうか。でもこの匂い結構頻繁に嗅いでるような……あっ、私のシャンプーの匂いだ。きっと妹が勝手に私のを使ったんだろう。帰ってきたら説教だな。
髪の毛と身体を入念に洗い、温め直したお風呂に浸かる。
「ふぁぁ。やっぱり疲れているときはお風呂に浸かるのが一番ね」
溶けるかと思うくらい脱力しながらお風呂を全身で楽しんでいると、ふと疑問に思うことがあった。今日って、何曜日だっけ?
私は備え付けてある液晶テレビをつけて時刻と日にちを確認する。時刻は十時半過ぎ、日にちは四月二十日月曜日。つまりは学校がある平日のお昼前だった。
「…………やっちまった。ついにやっちまったよ」
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