ご近所迷惑

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「いけ好かない人で、私がお姉さまの写真を見せたら『何このロリ貧乳可愛い!』とか抜かしやがるんですよ! 最低でしょ!」 「うん! 最低だね!」  あいつホントまた会ったら蹴っ飛ばしてやる。 「お姉さまは貧乳ではなく微乳なのに……」 「おい、言ってることは同じだぞ」 「何言ってるのですか! 貧乳と微乳の間には、決して超えられない壁が存在するのですよ!! 貧乳と言うのは呼んで字の如く貧しい乳です。しかし! 微乳というのは微かに膨らむ期待の詰まった小さな乳という偉大なメッセージが込められているのです!」 「なんかもうやだ!! 無駄に力説する妹も自分のぺったんこな胸も何もかもやだ!!」  私はもうもうと湯気が立つ浴室で、声の限り心の叫びを上げる。  ほんと、私は朝という時間に恵まれていない。そう、心の底の底のさらに底辺からそう思った朝だった。 「で、どうして今日に限って休んだか、言い訳を聞かせてもらおうか?」  お昼も過ぎ、自室で一人逆立ちの練習をしていると、突然学校のお友達であるみぁーこちゃんが遊びに、じゃなくて拷問しにきた。お友達に後頭部踏みつけられながらお尻をたたかれる女の子って、全国的にどれくらいいるのだろう。今度全国調査依頼したいくらい疑問だね! 「今日だけは休まないでねって、あれだけ言ったのに。どうしてこの子は休むかね。ほらほら、宮古怒らないから話してごらん」 「こんなにも説得力のない言葉をはじめて聞いたよ!」 「何言ってるの? 宮古があーちゃんに嘘ついたことなんて少ししかないでしょ」 「少しは認めるのか! だったら今の言葉もその少しに入りますよね!?」 「よく話す椅子ですね。もっと激しくお尻叩かれたいのかしら」  笑い方ちょう不気味! やめてトラウマになる! 私の心にまたひとつ拭えぬ過去がキザマレテシマウー。いやほんと怖いからやめてくださいお願いします。 「素手だとあんまり効果ないようだし、そろそろムチでも買おうかな」 「真面目に考えないで! 私、これ以上傷物にされたらお嫁にいけない!」 「大丈夫、その時は私が貰ってあげる。五百万円で」 「結構リアルな値段!! さてはみぁーこちゃん何回か私を買おうと考えてたな!?」
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