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そうね、そのぱんぱんに膨れた袋を何個も持っているというのはそういうことですよね。ちなみに落ちてても自棄食いということで豪華だったと思います。ということは落ちようが受かろうがあまり関係ない。
「新人研修の同伴者が、あのくそ変態女郎なのよ」
母上よ、少しばかり口が悪いですわよ。私には絶対言われたくないと思うけれど。いやこの母がいたからこそ私が生まれたのだから言ってもいいのか?
「あー、私もあの人苦手だな。外見はあんなにも良いのに言動が変態だし」
おっとぉ、その特徴に私ひとりだけ心当たりあるぞぉ? どうしてだろうか、思い出したら殴りたくなってきた。
「リスティル・ディティ・ユイリア。私が昔所属してた地区の部下でね、そのときからもう変態で変態で」
横文字は合ってたのか、あの自己紹介。それ以外はまるっきり合ってないけれど。
「でもすごく優秀だから無下にすることもできないし、すごく厄介だったのを覚えてるわ。今日久々に会ったけれど、何も変わってなかったし」
昔からなのかあの性格。もう生まれたときからあの性格なんじゃないかと疑うわ。
「私がはじめて所属した地区で地区長しててね、何でもそつなくこなすし、仕事の割り振りとか分け隔てなく部下に優しく、かつ機会も与えていたのは素晴らしいと言う他ないんだけれど、あの変態発言だけは慣れなかったわ」
慣れなくて良かったですねお姉さま。それと何、あの変態に付きまとわれるのは代々受け継がれた呪いなのかしら。明日あたりお祓い行こうかな。
「あ、あれか。『英国才女』って言われてる人か」
ん? なんだか後ろからすごく似合わなそうな通り名が聞こえてきたような。英国はまだいい。その次の才女って誰のこと言ってるのかな? 痴女の間違いだろ。今すぐ訂正をお願いしたい気分。さらに言えば提訴も辞さない。
「……まぁいいわ。それよりも! 今日はぱーっとお祝いしましょうか!! あっ、宮古ちゃんも食べていくわよね?」
「はい、もちろん頂いてきます」
迷いなく答えるあたりさすがみゃーこちゃんだわ。けれど何つまらないこと聞いてるの? みたいな態度はちょっといただけない。
「じゃあお母さんたち夕飯の支度するから、もう少し待っててね」
「はーい」
「それじゃ、あーちゃんの部屋で続きでもしよっか?」
「……」
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