優しき冷気、再び

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「む、メルシア。ここにいたか。」 ユウキも食堂にやってきた。 「ああ。あ、紹介するよ、こいつが剣皇ユウキ。ちょっと変態。」 「あなたが、、、。よろしく、私はアイシスよ。」 「私は親衛隊のユウミです。名前似てますね!」 「む、確かに。、、、佇まいから察するに、武器を扱うな?」 な、なんでわかったんですか、とユウミ。 「私は剣皇だ。それくらいは、、、。槍か?」 「はい!槍使いです。女王様と同じです!」 「む、女王も槍なのか。、、、メッツァがいればいい勝負が出来たな。」 「雨の国の親衛隊ですか?そうですね、是非戦ってみたいです。」 会話がはずむユウキとユウミ。 そこにアイシスが興味津々で尋ねる。 「ねぇ、ユウキさん?あなた、確かマクダエルと闘ったわよね?」 「む?ああ、闘ったぞ。」 「あの化け物相手によく、生きてたわね。六鬼神相手に、ね。」 「二回戦っているが、、、。なんとかな。」 「二回も!?、、、あなた、強いのね。お姉ちゃんでさえ、きびしい相手よ、マクダエルは。」 「私は、剣皇に意識を任せることができるからな。素のままの私では、勝てないだろう。」 「なるほど、ね、、、。」 マクダエルの部下は私でも勝てるけど、あれには無理。 すごいわ。可愛らしい見た目なのに、ユウキさんはすごいわね。 「あ、皆さん。私は親衛隊の仕事があるので、行きます。皆さんはゆっくりしてて下さいね。」 「了解っす。」 走り去るユウミ。 何の仕事なんだ?と聞くユウキにアイシスは。 「魔物よ。妖精王の影響で、厄介な魔物が動き出したのよ。国に入られたら厄介でしょ。」 「むう、魔物か。確かに、な。」 「俺たち、加勢しなくていいのかな?」 「あなた達はお客様よ。大丈夫、ユウミはああ見えてかなり強いほうだし。わかる?ユウキさん。」 「うむ。彼女はかなりの手練れだし、魔力も申し分ない。、、、地上なら柱神に選ばれかねない、な。」 「そんなにか、、、。じゃあ、いっか。」 あんなおっとりなのに、すごいんだな。 俺も、もっと強くなんなくちゃな。
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