優しき冷気、再び

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駆けつけた場所には、巨大な魔物が既に倒れていた。 本当に巨大だ。 倒すには、ユウミでも加勢を頼むほどだったろう。 だが、それは一人の静かな女性の前に倒れていたのだ。 「なな!なんですか!?これ!」 「あら、、、。あなたは、城の親衛隊でしょうか?」 「え、あ、はい!親衛隊のユウミです。まさか、これ、あなたが?」 「はい。花畑が、潰されそうだったので。すかさず。」 「は、はあ。」 、、、息すら乱れてない。 この人、強い、、、!! 多分、マクダエル並、、、。 「私は地上から来たイズミともうします。すみません、仕事を奪ってしまいましたか。」 「あ、いいんです!助かりました、、、。花畑を、守ってくれたんですよね?」 「ええ。冷たい花ばかりですが、確かに生きている。すばらしいですね、ふふ。」 花をなでるイズミ。 「、、、はー。」 花が大好きな人なんだ。 似合ってるなぁ、お花に。 「そうだ!あなたを花畑親衛隊に任命します!!イズミさん!」 「あら、いいのですか?」 「はい!花畑に近づく敵は斬り刻んで下さい!給料も出ます!」 「喜んで。」 ここに、花畑親衛隊イズミが誕生した。 氷の城・女王の間 「魔王城が見当たらない?」 「はい。その空間だけ、なくなったような感じなのです。」 「そうか、、、。ロザリオと連絡が付かぬわけか。」 、、、何があったのだ?まさか妖精王にやられた、などと考えたくないが。 しかし魔王がいなければ、魔界の治安も乱れる。どうするか。 「ふむ。わかった、引き続き魔界の異常を探してくれ。」 親衛隊を下がらせるコルディアーナ。 「混沌とする、な。、、、さて。」
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