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「理恵ちゃんの事は、大好きになれたのになぁ」
遠くを見つめながらつぶやいた。
理恵は、涼花にとって唯一無二の存在なのだ。
ずかずかと人の心に入ってくる理恵は、迷惑な時もあるが、涼花にとっては救いになったのである。
そして、そんな理恵と出会わせてくれたのは、担任の教師。
そのせいか、涼花は担任に少し特別な感情を持っていた。
それを感じた理恵は「好きなんでしょ」とからかうのだ。
「来世では私が男で産まれて、
涼花を見つけて結婚してあげるね」
「はは、来世かぁ。生まれ変わりとか、
そんなのがもし本当にあったら…
理恵ちゃん、その時はよろしくお願いします」
そして二人は顔を見合わせ笑った。
毎日、こんな楽しい時間が続くのだ。
学校に来れば理恵が居て、放課後の約束をし、くだらない話しで笑いあう。
それが、当たり前だと思っていた。
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