第一章

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「あ、待ちなさい!」 そう言って担任も小走りで追いかけてくる。 (え!私追いかけられてる!やっぱ怒られるんだ!) その考えは、涼花の小走りを全力疾走へと変え、いよいよ階段に足をかけた時だった。 「あっ…」 ふわりと体が浮いたかと思うと、 そのまま下へと落ちていった。 「柳さん!!」 少し遠くに聞こえた担任の声を最後に、涼花は意識を手放した。
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