第二章

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「ここが、どこだか分からないんですか?」 また、背後から声がする。 先ほどは意識を取り戻してすぐだったので、その声は担任教師のものかと思ったが…今は分かる。 「あなたは…誰ですか?」 知った人の声ではない。 「僕ですか?僕は…」 背後に居るであろう人物が答えようとした時 「沖田!」 また、さらに背後から声がした。 「あ、斉藤さん」 (何…なんなの……?) 後ろを振り向けずにいる涼花は、背後で何が起きているのか分からなかった。気にはなるが、それより頭が混乱しており、動けないのだ。
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