第二章

6/6
前へ
/745ページ
次へ
心の声が口から出た涼花は、自分の言葉に衝撃を受けた。 「…待ってよ……え?なんなの…?」 私はただ、忘れ物を取りに行って 待たせてる理恵ちゃんのとこへ急いだだけ… 「それで…階段から落ちて…」 「おい、貴様何をブツブツと言っている」 「……え…?」 背後からしていた声は先ほどより近くなり、 更に今、涼花の頬には冷たい何かが当たっている。 「…な…に…これ…」 頬に触れるものが何か確かめるため、 視線だけを横に動かした。 (…刀……?) ーーーもうダメだ… 涼花の混乱はとけるどころか増してしまい、また意識を手放した。
/745ページ

最初のコメントを投稿しよう!

127人が本棚に入れています
本棚に追加