第一章

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「おはよー!」 「あ、おはよ!」 いつも、学校に行けば友達が居る。 「ねぇねぇ聞いてよー」 誰がかっこいいとか、誰が可愛いとか 誰が好きで、誰が嫌いだとか。 「あ、先生来た…」 「やば、ほんとだ。 またあとで聞かせてね!」 "また"という時間を、その人と過ごせる。 「はは、顔に先生大好きって書いてるよ、あんた」 「…もう!違うってば!」 目の前の人をなんの覚悟もなく、好きだと思ったり、言えたりする。 それが、どれだけ平和で、幸せな事なのか、この時私はまだ知らなかった。
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