第三章

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「とりあえずこいつの目が覚めたんだ。 近藤さんの部屋に連れてくぞ」 「あ、そうですね。ここで土方さんと 話してても、この人が怖がるだけだ。 近藤さんの方がいい」 「お前なぁ…まぁいい。 おい、女。立てるか」 涼花は震えが止まらず、返事すら出来ずに居た。 すると「言う事を聞かないなら斬るぞ」と、恐ろしい程低い声が耳に届く。 「土方さん、あなたはもう… 余計に怖がらせてどうするんですか」 大丈夫ですか?と尋ねたあと、涼花に肩を貸し立たせた。 「すいません、一度ここの局長の処へ行きます。大丈夫です、この鬼みたいな人とは違って、優しいですから」
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