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「優歌だ。よろしくね?」
先ほどからのあらあらしい口調の中一瞬普段の清楚な声に変わった。
「いや、よろしくな。」
しまったと言わんばかりに優歌は口を押さえて、言い直した。
「ああ、良いいよ。今は無理してロックらしくすることないよ。ライヴの時とかだけでさ、なぁ隆」
「いや、俺らの前では荒い口調とキャラクターを通してもらう」
純の優しさもわかるが、小手先のキャラクター作りは俺は嫌いだった。
そして、優歌の荒いキャラクターも本当に0から作ってるものではないってことを感じていた俺は、純の案を否定した。
「ああ、当たり前だ!私の素はこっちなんだから無理なんてしてねぇよ。だから、よろしくな」
優歌は満面の笑みを浮かべおれに改めて手を伸ばし握手を求めた。
「おう、よろしくな。ただ、ドラムが下手だってらすぐに代えるからな」
「おいおい、この私のドラムテク見たらそのふにゃちんが射精しちゃうぞ」
こうして俺達3人のバンドは結成された
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