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もう俺は怒りに震える優歌の顔をみて笑をこらえられなかった。
何笑ってるんだよと純が後ろを振り返った時、長い付き合いがありながらも多分一番やってしまったともろに出したのがこの時だったたろう。
ペシリと頭を殴ると優歌は純の横に座った。
「まったく、叔父さんの好意で早くアルバイト切り上げたのに。このオシャベリは!」
ごめん、ごめんと手を合わせ何度も謝り、店員さんに急いで超巨大パフェ持ってきて下さいと!御機嫌とるために必死のようだ。
「まあ、本当のことだしいいんだけどね」
メニューを開きながら優歌がポツリと呟くいた。
チラリと目が合うが。すぐに逸らされてしまった。
「なあ、誉められるのスゲー嬉しいけど。
俺もお前の声に完全に惚れ込んだんだ。」
純も大きく頷く。
「一緒に歌おう。二人ならもっと世界が広がるはずだ」
俺は絶対に彼女の歌が必要に感じたのだ。
彼女の透き通り、そして柔らかく美しい声は自分ではまだ出せないものだった。
「多分隆の悪い部分。
すこし、力みがかかって雑な音が多いとこかな。
まあ、ロックぽいと言ってしまえばぽいんだけど、ロックぽいじゃあだめなんだよな。」
自分が足りないと思ってた部分は純も感じてたようだ。
「なあ、俺からも頼むよ。こいつの足りない部分を補って、お手本になってくれよ。」
頼むと手を合わせて優歌に頼みこむ。
俺も合わせて手を合わす。
優歌も困ったようにしながらかんがえている。
「ドラムはつづてメインは隆だからね!」
しょうがないと、最低限の条件付きで了解してくれた。勿論、俺達は手放しで喜んだ。
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