set off

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対バンで借りたいつもより大きな東京のliveハウス。 キャパ200人にバンドが5組一つのバンドが最低20人は呼ばないといけない今回の出演約束。 やることはやったのだから、もう後は最高のliveをして他のバンドから客をゲットするんだ。 500枚のCD は約だが、30枚地元のliveハウスで、宣伝用に10枚liveハウスに東京での路上liveで20枚 まだ売り上げ50枚 残り在庫440枚の厳しい道になっている。 東京での対バンで30枚は売りたい、売らないと在庫がはける気がしない。 live当日の出演30分前の小さな楽屋、在庫の山を見つめ絶対に失敗できないプレッシャーと俺は闘っていた。純のやつもビビって朝からトイレにやたらと行っている。 「暗くなるな!完売したら80万手に入るんだぞ?、あのバイトの日々で稼いだ金を取り戻すんだ。」 純が本番前に最後にトイレ行ってくると席を外した後にいきなり気合いをいれるかのように優歌が掛け声を出す。 そうだ、このままじゃ終れない。 今日の対バンは東京進出の第一歩。 「こら、優歌!勝手に仕切るな。暗くなんてなってねぇよ。ちょっとコンセントレーションしてたんだ。ちょっとは、おしとやかにだなっ・・・・」 ボディに優歌のパンチが入る。 油断といか、不意打ち?全く力の入ってない腹に思いっきり殴りやがって。 女のパンチとはいえ正直少しこたえた。 とっさに腹を抱え少し前屈みになる。 急に何だよ?と文句を言おうと顔を上げた時に、もう一撃不意打ちがきた。 一瞬唇に柔らかい感触。 あん?顔滅茶苦茶近いぞ優歌? 頭が真っ白になる。 「私の惚れてる最高の歌なんだ、胸はれよな。 最近焦ってるのか緊張してるのか知らないけど、歌ってる時に喉と肩に力入りすぎ。  リラックスのオマジナイだな、うん。 まあ、気にするな」 彼女の顔が真っ赤になりあわてている。 「どうも、おかげで、頭空っぽになりましたよ。 でも、まあそんな顔真っ赤にしてお前がリラックスできてないじゃん」
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