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「良いんだよ、これくらいのテンションが私のベストなの、なんか歌あったじゃん?
真っ赤にそーまーたー!私は走り出すーだっけ?」
何だよ適当に喋ってやがる。
まあ、俺が不甲斐ないからこいつが気を聴かせてくれてるんだな。
「サンキュー。助かるよ恩にきる」
「仇で返すなよ。」
にかっと優歌は笑う。
ああ、こりゃあ大抵の男はイチコロだなと納得した。
「あのーお二人様?知ってるかな?vvands は3人バンド何ですよ?イチャばかりしてると誰か拗ねちゃうんじゃないかな?」
いつから見てたのか純が戻ってきた。
「お前いつから!」
「あんたいつから!」
優歌と俺の声がかさなる、俺まで顔が熱くなる。
「細かいこたぁ良いんだよ。さあ、俺達の3人の力を170人のお客様に見せつけて。パパっと打ち上げ資金稼ぐぞ?3人の力でね!3人の力でね!さあいくぞぁ!」
純の号令に何も文句言えませんと俺と優歌は純のステージに向かう後ろ姿に従者のようについていった。
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