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「運転しながらあいつの曲を聞くのはちょっと難しいな。 明日も会社休めよ、今日は朝日を拝むまでここで曲を堪能しようじゃないか」
純の少し無茶な注文に困ったが、どうせ出社しても働く気がしないと考え会社を休むことにした。
「俺たちはもう社会人なんだぜ、仕事なくなっても知らねえぞ」
海に来る途中純がコンビ二で買ってくれた缶コーヒーを開けぐいと飲む。
「俺は会社辞めるよ」
純の突然の宣言にコーヒーを吹き出しそうになる。
横にいる純の横顔を見ると海を見つめる顔は真面目なものだった。
「本気なのか?これから何すんだよ?まあ30歳が転職のターニングポイントって言えばそうなんだけどどうすんだよお前」
「俺がこれから何するかは優歌のCD聞いてから話すよ」
純は俺が手に持っていたCDを取り車に戻り曲を流し始めた。
俺もすぐに助手席に戻り歌詞カードを広げ耳を澄ました。
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