first contact

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地元の小さなライブハウス、それすら完全に埋められない高校生バンド達、客は同じ高校の同級生その友人、自己満足レベルのパフォーマンス。 そして俺と純が作ったバンドvvandsも例外ではない。 vvはvieille vignesフランス語の略で樹齢の長いブドウの木の意味らしい。 純の家にあった親父さんのワインを昔こっそり飲んだ時のボトルに書いてあったv.vの文字をきにいってつけたものだった。 高校生は対バンの名目で金を出し合って小さなライブハウスを貸切る、一つのバンド持ち時間20分三曲できれば良いものだった。 この日、高校に入って半年間で三回目の対バン参加の俺たちの客はノルマ分のチケットを頭下げて格安で買ってもらい半分は自分で補てんしていた客下手したらチケットを無料であげた奴らはバックレているかもしれない。 ギターandヴォーカルの俺 ベースの純 そしてドラムはこの日までは高校で知り合った初心者ドラムのあー、名前は忘れてしまった。 まあバンド結成半年の短い間支えてくれた眼鏡君の三人でお情けレベルの拍手の中でオリジナル曲を演奏していた。 周りの高校生バンドは有名なコピー曲ばかりやることで、ちやほやされてる状況に俺たちは苛立ちをつのらせていたく、特に眼鏡君は上達するなかでバンドの方向性に口出すようになっていった。 俺の曲が暗い、有名曲coverして固定ファンつけてからオリジナル曲作ろう。 自分の曲を作らせろといった散々なものだった。 最初は俺も純も新しいドラムを探すのがめんどくさく適当にあしらっていたが、あるライブの終了後の控室で眼鏡君は意見を聞いてくれないなら脱退して他のバンドに移籍すると脅してきた。 「てめぇ、純大先生が手取り足取りドラムのテクをそしてロックがなんたるかをお前に教えてくれたのに恩を返す気概はないんか」 俺は少しカッとなって怒鳴った。 「感謝はしてるさ、だから半年もこの糞曲オナニーバンドに付き合ってやったんだろ」 眼鏡君も負けじと吠える。 「糞曲だと!!」 左手で眼鏡君の胸倉をつかもうと手を伸ばしたがそれより先に純が入り込んできた。
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