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「…言われた通りにやってるつもりなんですが…。」 「回数を熟せばきちんと出来ますからお気になさらず。」 約束通りに紅茶の淹れ方を教えた あまり味は変わらなかったみたいだけど 「でも昨日淹れてもらった紅茶は本当に美味しかったです。  …こういうお仕事されてるんですか?」 柔らかい表情をこっちに向けた桜庭佑一に僕は自然に目を逸らした 「そんなところです。」 紅茶を淹れて、人を殺して そんなことを繰り返すだけの仕事 僕が笑うと、彼も笑った だって人殺しですなんて言ったら彼は僕を遠ざける 彼は人殺しに寄り添っていた一佐じゃないんだから 途端に切なくなって唇を噛みしめると 紅茶に血の味が混ざった
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