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「…見張りがいる、この距離だがいけるか?」
稜さんは僕にそう聞いた
目的の本拠地からさほど遠くはないが、狙撃銃があるわけでは無い
そこにいる小さな的に拳銃で弾を当てるなんて普通なら無理な話だ
「どうでしょうね。」
僕は銃声で他の仲間に気付かれないよう銃口にサプレッサーを着け、狙いを定めた
視界に映るものを遮断し、残ったのは標的のみ
パン、
減音された銃声が微かに鼓膜を揺らした
数秒も経たぬうちに見張りの男は力なくその場に倒れた
僕は銃を懐に仕舞う
「命中、一発で倒れた所見ると急所かよ…恐れ入るねぇ、全く。」
「神も僕に味方してくれたようですね、彼が寝返る前に片付けましょうか。」
僕たちは敵の本拠地を取り囲んだ
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