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「式が終わったら私は、除籍します。まぁ、形だけですが・・・。
なので若狭の姓を名乗りますが〝若狭の家〟とは、全く関係のない人間になりますからお2人との接点もなくなります。どうぞお気になさらずに新しい家族を受け入れて倖せになって下さい。私のことは、悪い夢だったくらいにして下さい。」
ニコニコと内容と彼女の表情が全く噛み合わない。
「除籍って・・・」
「両親とは、交渉決裂です。みんな私が足枷になって前に踏み出せないようなので1歩引いてみました。」
「そんなことっ、」
「ああ、お義母さん。あなたを本当にそう呼べたら何も要らなかった。」
泣きそうなのを堪える姿に夫婦の方が泣いてしまった。
「月依ちゃんっ・・・」
「ごめんなさい・・・。お2人を泣かせたくなんてないのに。」
「ごめんね・・・大好きよ。」
小さな身体で強く抱き締めてくれた。
「お2人が大好きです。でも、ダメなんです。お2人には、悠葵と瑠々と生まれてくる赤ちゃんと倖せになって欲しいんです。」
「友人で居させてくれないか。」
「お言葉は嬉しいんですが私もケジメを付けないと。」
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