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渇きは、確実に私を蝕んでいた。この頃から余計に食べなくなった。
眠いなんて思ったのは、いつだったか・・・。
お酒に溺れる日々が始まった。
彼で渇きを誤魔化してきたツケが来たのだ。
でも、出口がない日々が私を壊していった。
《 《
「えっ、嘘。」
「本当だって。」
「だって、月依さんなんにも・・・」
「言えるわけないでしょ。妹に鈴村さん寝取られて結婚式取りやめにしたなんて。」
「うわあ~悲惨。」
「もう27なのに。」
「仕事も私生活も充実してるんだと思ってた。」
「まあ、キャリアウーマンはモテないってことだね。」
「そうだね。」
女子社員たちの噂は、日を追うごとに大きくなっていた。
「若狭ちょっと来なさい。」
「はい。」
部長室に呼び出された。
「事情は、訊いたが社内が君の噂話で持ちきりだ何か言うことはないか?」
「それは、退社するか移動するか決めろと言うことですか?」
回りくどい上司にハッキリ言えと言う意味も込めて核心を突いてやった。
「まあ・・・・・・君が部署に居辛いならいくらでも用意があるということだ。」
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